バラマンディとアカメ
ルアーやフライによるターポン・フィッシング、これはかなり熱いです。
フロリダやコスタリカの巨大なターポンと違って、オーストラリアの南国地域に生息するパシフィックターポンは60cm程度が良く釣れて、それ以上大きなサイズがいたとしてもおそらく1mを越す事はないだろうと言われています。でもやっぱりターポンなので、ものすごいパワーがあります。個人的には、ターポンは大好きな魚で、ケアンズの夏の風物詩でもあるターポン祭り(ものすごい群れのターポンがベイトを捕食して広範囲にボイルが起こる事)を今か今かと待ち続けています。ターポンが大好きな何人かのヨーロピアン系地元アングラーに会った事があって、彼等は一年中ターポンを探して釣上げているそうです。
このパシフィックターポン、実は日本でも釣れるのって知ってました?
沖縄本島で最近メジャーなターゲットになっているターポン。私も昔、那覇周辺ですが、ターポンを狙って釣っていました。残念ながらターポンの回遊に恵まれる事はなかったので釣上げる事は出来なかったのですが、ルアーやフライで狙う沖縄のアングラー達が最近増えている様子です。
そう、ターポンだけでなく、実は日本にもオーストラリアと同じ魚がたくさん生息しているんです。
学術的に正確に言うと近縁種、と言わなければいけないものが多いのですが、単に見た目だけで判断すると、オーストラリアのほとんどの魚と日本で見られる魚のほとんどが一緒ではないでしょうか。
日本とブラジル(アマゾン流域)の魚達を比較すれば鮮やか過ぎるくらい見た目が異なる魚達がいそうですが、日本とオーストラリアを比べても、そう驚く個体っていない印象があります。
というか、アングラーが出会える魚達は日本とほぼ同じ魚ばかり。ケアンズに限って言えば、沖縄で見られる魚達と全く同じ。
ケアンズ沖で釣れるコーラルトラウトは、沖縄で言うアカジン(和名スジアラ)。ハタの仲間。
なにそれ?という人は、一度お店で食べてみてほしいです。だって、おいしいっ!本当においしいんですよ!
ちなみにこの魚は、ケアンズだけでなくオーストラリアでも、沖縄だけでなく日本でも、高級魚なんです。
私はケアンズでも沖縄でも食べましたが、いや~本当においしい。マグロ、ハマチ、アジ、イワシなどの脂が乗った青物が好きっていう人は暖かい海の魚は脂が・・・と言いますが、魚のおいしさは、脂だけで決まるものじゃないと思います。・・・あと、脂が乗った魚って食べ過ぎちゃうと気持ち悪くなりませんかね?私は青魚大好きなのですがそれでも気をつけないと、もう・・・見たくないとなっちゃった記憶が・・・(笑)。
その青物、ハマチ、カンパチを狙いたいなら、シドニーとかメルボルンとか、冷たい水域の地域に行けば、会えます。鮭は、タスマニアサーモンといって、南極に近いタスマニアにいます。
その他、クロダイ、キス、サヨリ、マゴチ、ヒラメなど日本でおなじみの魚にも簡単に出会えます。
他方、淡水域のサラトガやマーレーコッドは日本にはいないです。確かに淡水域の魚達は日本と比べると違いが結構あるのかも知れませんね。
次は、本題の、バラマンディと、アカメについて・・・。
オーストラリアのバラマンディは、日本の四国・九州に生息しているアカメの近縁種なのですが、見た目はほぼ同じ。体に細かい違いはあるのかも知れないけれど、どちらもアングラーにとって憧れのターゲットとして、共通のオーラを放つ魚です。
さて、ここで、質問です。
アングラーの皆さんに聞きたいんだけど、これだけ日本とオーストラリアの魚ってほぼ同じわけじゃないですか、日本の釣り方でオーストラリアの魚を狙ったら普通に釣れると思います?例えば、オーストラリアでクロダイを餌釣り、ルアーで釣るやり方って、現地の方法なんて知らないけど、日本と同じ方法で釣れると思いませんか?
はい、その通りです。釣れますよ。というか、姿形だけでなく生態が同様であれば、当然そうだと思いますよ。
ちなみにブリム(クロダイ)をルアーで狙う事なんて、日本よりずいぶん昔から流行っているもので、ハード・ソフトルアー共にいろんな遊び方があります。スイカで釣っている人は確かに見た事はないけど、釣れると思いますよ。雑食性が強いので、パンでも釣った事があります。日本でも昔からクロダイファンが多い様に、オーストラリアで老若男女問わず一番メジャーなターゲットで、かつ、腕自慢が集まる大会が開かれる程、人気の魚です。
他の魚だってそうです。別に学術的に違いがあるとは言え、生態がほぼ似ている魚達が国が異なると釣り方も異なる、という事はありません。正確に言うと、釣り方、遊び方は異なっても、それは人それぞれのやり方なので、別に狙う魚がほぼ同じ仲間であれば、自分が元々やってたやり方で釣れる、というわけですね。
まぁキスがポッパーで釣れる国、オーストラリアの方が、たまに、えっ!と驚く事はありますけど、基本的に全て別次元の釣りが待っているわけじゃありません。
という、話をふまえて、バラマンディと、アカメの事を考えて見ましょう。
同じじゃないのかな?
アカメの生態が詳しく知りたいんだけど、バラマンディと同様で雨季、(夏の暖かい季節)川が増水する時期に、河口近くに集まるんじゃないかな?しかも、集まる個体はそこそこ大きなサイズ。6月の梅雨、台風が来る9月、その二つの月に大きなサイズ、ミノウオと呼ばれるんだっけ、大きなサイズが河口近くに集まって産卵活動をしてませんでしょうか?
しかも、卵は浮遊卵。汽水域の塩分濃度、どれくらいが最適か分からないけど、塩分がないと卵は羽化しない。
アングラーによるけど、産卵前は、川を出て、海に入り、河口からかなり離れた場所で、荒食いをする、とも言われています。つまり、これらの個体も大きなサイズです。
生まれた子供達は河口流域で育ちながら、徐々に上流を目指します。なので、川の淡水域で釣れる個体は、そんなに大きなものが多くなく、小さなものが多い。
大きなサイズの個体、80cmもしくは90cmなのか、正確な数字は分からないけど、それくらいになって初めて性転換をして、メスになる。つまり生まれた時はオスとして生まれる。
最後に、捕食するベイト(餌)はフィールドと季節によって変化します。その時に群れているベイトを良く食べています。エビ、カニ、ザリガニ、サッパ、ボラなど、その他にも考えられるものはたくさんあると思います。
これ、全部バラマンディの生態についてなんだけど、アカメって、ぜんぶ同じでしょうか?アカメについて調べても、謎と書かれているものしか見当たらない。バラマンディについてもすべて断定された情報じゃないみたいなので、バラマンディも謎、という表現をしても良いとは思うけれど、アカメの生態についてある程度の仮説でもいいから知りたい。
その生態について、バラマンディも同じなら、ほぼバラマンディと同じ釣り方が出来るはず、と勝手に思うのですよ。
逆にアカメ釣りのレポートを見れば、バラマンディ釣りのヒントも見えて来ると思うのですね。
アカメ釣りのレポートを見て、今思う所は、アカメに関しては岸釣りの情報のみ。バラマンディに関してはボート釣りの情報が多い。
理由は、バラマンディが生息する地域には、人を襲うソルティ(ワニ)がいるので、岸釣りは命がけで、やる人が少ないから(笑)。
まぁその理由は半分冗談、半分本当なんだけど、なかなか(情報が)表には出てこないと思うけれど、バラマンディもサーフや河口の岸釣りで釣れていますし、専門に岸釣りで狙っている人もいますよ。
時々人って、違いを大きなものにして声を大にして言いたい気持ちって湧き上がるけど、ん~、でも本当にそんなに異次元の世界ほどの違いがあるんだろうか、と気づくときもあります。
魚に聞いてみないと分からない。という、最後の手段はさすがに出来ないけれど、でも彼等の生態が似ている限り、同じ釣りが展開出来ると思うのですが、どうでしょうか?
アカメの生態、かなり興味心身です。アカメが釣りたいの?って?もちろん釣ってみたいです!でもバラマンディの生態もまだまだ探す事がたくさん残ってそうでアカメ釣りから何かを学べたら、と思う気持ちもあるんですよ。
最後にですが、爆弾発言。
日本でアカメが絶滅危惧種に指定されて、釣りが出来なくなってしまった地域がありますが、本当に絶滅が危惧される状態だったのでしょうか?
オーストラリアのダム湖みたいにアカメを保護と生態の研究、そして、釣りの目的で放流、管理してみるのって、日本、いえ、その地域はやってみたらどうでしょうか?
絶滅危惧って、本当に減っていってるのか、元々住める水域が少ないから個体数が少ないのか、もし市場価値のあまりない魚という認識で釣り人しかたまに見かけない希少な魚だったからなのか。
危ない!禁止!という手段より、管理という方法は大変で手間が掛かるけど、その方が良くないですか?
ちなみにケアンズ均衡にあるティナルー湖はダム湖でたくさんのバラマンディが放流されているけど、ダム湖だけじゃなくて、ケアンズの海、インレットにも毎年バラマンディの稚魚は放流されていますよ。確か、インレットだけじゃなくて、周辺の川、マルグレイブリバーやデイントゥリーリバーにも稚魚が放流されてた記憶があります。
アカメって外来魚じゃないんですよね?元々居た水系に稚魚を放流するなり管理して、個体数を増やす形にしたり、ダム湖などの止水域でも管理してみるのって、駄目なのかなぁ。
もし放流事業を既にされているのでしたら無知でごめんなさい、ですが、後、ケアンズ周辺の川とかでよく見かける電気ビリビリ、バラマンディ、ぷっか~ん、タグ打ってリリース、という調査を広範囲にやってみたら、アカメ、めちゃくちゃいたよっ!なぁんてことないのかなぁ。ケアンズ周辺の川でボートからルアーを投げていて、さっぱりいない、なぁんて思っていたら、目の前に電気ビリビリのボート(水産庁 お役所 QDPIの調査の人々)がやってきて、電気ビリビリ攻撃したら大量のバラマンディが浮いてきた、なんてのを目撃したアングラーは私だけでなくて数限りないはずです。アカメもどこの水域にどれくらいのサイズが生息して、かつ、移動をして生活をしているのか、その調査を動的に詳しくしてみるべきだと思います。
あと、アカメの観賞魚としての価値は高いのは聞いたことがあるけど、食材としての市場価値ってどのくらいなんだろう。
オーストラリアのノーザンテリトリー州がバラマンディによる経済効果に関するレポートをお役所が出してたけど、アカメだって、直接の食材だけでない経済効果が生まれているはずだと思うから、そこ等辺りが環境保護以外の観点から動いてくれる人達を納得させて、さらに管理・保護していく事につながっていけば、いいんじゃないか、と勝手に思うのですが・・・。
さらに釣りに関してはサイズ制限、バグリミット、クローズドシーズン(釣りはしても良いけど必ずリリースする期間。普通産卵時期にあたる)などのレギュレーションを地方条例として認めてしまうのも良いかも知れない。
何もかも禁止にしてしまうのって簡単に見えて、いろんな複雑な後遺症を生み出すかも知れないよね。
上記はぜ~んぶバラマンディで行われている事柄なんだけども、そういうバラマンディだって、幻のバラマンディ、なぁんてタイトルを昔も今も見かけるけど、【幻】と付いている方が都合の良い人達もいるわけで、実際は、幾らでもいるし、もちろん放流事業で支えられてるし、レクレーションフィッシング(趣味の釣り)であっても厳しいレギュレーションで保護されていて、国の大事な水産資源として認識されているものが実は国全体で幻の管理状態だったというオチなんてのもありません。決して幻というタイトルをつけたい人達に惑わされちゃいけないと思う。
アカメを知っている、釣っている、研究している皆さんがもしここを読まれていたら、お気軽に気持ちをお聞かせ下さいませ。




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